アイーダ:ジュゼッペ・ヴェルディ

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AUG 2020

アイーダ


作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ

台本:アントニオ・ギスランツォーニ(イタリア語)

初演:1871年12月24日 エジプト、カイロ歌劇場

 

 

あらすじ

 

第1幕

古代エジプトの首都メンフィス、その王宮の一室。高僧ランフィスと若い将軍のラダメスの対話で始まる。ランフィスは、エチオピア征討軍の総大将の名をイシスの神から神託として受けて来たと告げる。それを聞いたラダメスは、もしその役を受けたら必ず敵軍を打ち破ってやろう、そして美しいアイーダと結ばれ幸せを勝ち取ろう、と、アリア「清きアイーダ」を歌う。そこへ王女アムネリスが登場する。彼女は密かにラダメスを愛しているが、ラダメスは誰かほかの女性を想っているのではと疑う。すると偶然にアイーダも現れ、2人の女性はお互いの心を探り合う。しばらくすると突然ファンファーレが鳴り響き、国王が、高僧や神官、高位高官を引き連れて登場し、今回の征討軍の総大将は、イシスの神のお告げにより、ラダメスに決定したと発表する。するとアムネリスは、喜びの気持ちを込めて合唱とともにラダメスを激励する。大勢が引き上げ、ひとりになったアイーダは、愛する人が勝てば自分の祖国は滅びてしまうし、父の国が勝利すると愛する人を失ってしまうと、矛盾する心理の相克を歌う。有名なアリア、「勝ちて帰れ」である。
場面は火の神の神殿に移り、中央には荘厳な祭壇があり、その前にランフィスや僧侶たちが並んでいる。清めの儀式が始まったところで巫女たちの合唱になり、そしてやがてバレエが展開される。ラダメスがこの場に入場し、ランフィスから神聖な鎧と剣を授けられる。彼らは武運を祈り、僧侶や巫女たちの合唱の荘厳な響きとともに幕は降りる。

 

第2幕

第2の都市テーベの宮殿内のアムネリスの部屋。彼女はラダメスの凱旋を迎え、その祝宴に出席するために、念入りな化粧と着付けに余念がない。そこへアイーダが悲しげな表情で入って来る。アムネリスはアイーダの本心を探るため、ラダメスが戦死したと嘘をつく。それを聞いたアイーダが嘆き悲しむのを見て、アムネリスは自分の疑惑が当たっていたのを知り、身分違いの恋は諦めるようにと威丈高に宣告する。アイーダは、自分も実はエチオピアの王女と口に出かかるのだが、ぐっと押さえ、悲しみに耐えながらアムネリスに許しを請う。遠くから凱旋の行進の模様が聞こえ、アムネリスは憤然としたまま退場する。そしてアイーダは1人残り、跪いてひたすら神に祈る。
テーベの城門。凱旋のラッパが高々と鳴り響き、歓呼して迎える民衆の合唱になる。華やかな「凱旋行進曲」に合わせてエジプト軍の入場になり、続いてバレエが展開される。凱旋将軍となったラダメスは、王より褒美には何がいいかと聞かれ、捕虜たちの釈放をと答える。そこへ捕虜たちが引き出されるが、その中に一兵士に身をやつした国王のアモナスロの姿を見つけ、アイーダは心を痛める。彼はエチオピアの国王は戦死したといって、自分たちを釈放してくれと嘆願する。だがランフィスは復讐を恐れ、皆殺しにするよう強く進言する。結局ラダメスの願いが聞き届けられ、アモナスロだけ人質として残され、あとの捕虜たちは無事釈放される。アモナスロがアイーダの父親だと分かっても、彼が国王だとはアイーダ以外は誰も知らない。最後にエジプト国王は、ラダメスこそ娘のアムネリスと結ばれ、この国を統治するのにふさわしいと述べると、アムネリスは喜び、ラダメスとアイーダは嘆く。登場人物のそれぞれが、自分の気持ちを歌っているうちに幕が降りる。

 

第3幕

ナイル河畔のイシスの神殿の前。美しい月夜で、ランフィスとアムネリスが、婚礼を前にして祈りを捧げるために、神殿の中に従者を従えて入る。アイーダが現れ、ラダメスとの逢引を待つあいだ、故郷に思いを馳せ、アリア「おお、我が故郷」を歌う。すると突然木陰からアモナスロが出て来て、ラダメスからエジプト軍の進路を聞き出すよう命じる。彼女は最初激しく拒絶するが、親子の情にほだされて承知してしまう。アモナスロは再び木陰に隠れ、入れ替わりにラダメスがあらわれる。アイーダは彼によそよそしい態度で接し、婚礼を控えたあなたが何をしに来たのかとあしらう。彼はそれに答えて、愛しているのはアイーダ唯一人だと宣言する。それでは2人で逃げてと、アイーダは強く迫り、エジプト軍が駐在する道は避けなければならないが、それはどこだろうと訊ねると、ラダメスはついナパタの谷と喋ってしまう。アイーダの誘導尋問に引っかかったとたん、アモナスロが姿を現して、自分こそアイーダの父親でエチオピアの国王だと名乗り、軍事機密を確かに聞き出したというので、ラダメスは情報を洩らしたことを激しく後悔する。そのとき神殿の方から「裏切り者」の叫び声があり、ランフィスとアムネリスが、従者とともに飛び出してくる。ラダメスはアイーダとアモナスロを逃がし、ランフィスに剣を捧げ、従容として縛につく。

 

第4幕

王宮の一室。アムネリスは、もしラダメスがアイーダを諦めて自分と結婚する意志があるなら、彼の罪を許してやろうと思い、ラダメスを廊下に呼び出し、アイーダの父アモナスロは戦死したが彼女は逃げおおせたことを知らせる。そして改めて、自分と結ばれるなら助命の嘆願をしようと告げる。だが彼は断固として拒絶するので、アムネリスは絶望してその場へうずくまり、そのままラダメスは法廷に引き立てられて行く。やがて、地下の法廷からランフィスたちの告発の声が聞こえて来る。だがラダメスはそれらに一切無言で押し通そうとするので、ついに神殿の石室に生きながら封じ込めるという判決が下る。法廷から出て来るランフィスたちに、アムネリスは狂気のように、その裁判は誤っていると叫ぶが、ランフィスは謀反は死刑だと取り合わない。アムネリスは彼らを呪うが、もはやどうにもならない。
神殿の地下牢。生き埋めにされたラダメスは、1人で死ぬことを覚悟している。そして、ここは私の墓場だ、もうアイーダに会うこともないだろうと歌う。と、片隅に人の気配がするので、びっくりしてよく見るとそれはアイーダの姿である。彼女は追っ手を逃れて、先回りしてこの牢に入り、ラダメスが来るのを待っていたのだ。2人は天国で結ばれることを喜び、さらばこの世、涙の谷と最後の二重唱をうたう。地上の神殿ではアムネリスが跪き、永遠の平和と2人の冥福を祈る。石室の中では、先に絶命したアイーダがラダメスの腕の中に倒れかかる。しっかりと抱きしめるラダメス、巫女や司祭の歌う祈りの合唱のうちに静かに幕が降りる。

プログラムとキャスト

<出演>

Sondra Radvanovsky

Anita Rachvelishvili

Piotr Beczala

Carlos Álvarez

 

指揮:Dan Ettinger

演出&舞台装置:Paco Azorín

リセウ大劇場管弦楽団

キャッスルガーデンズオーディトリアム

キャッスルガーデンオーディトリアムは、フェスティバルの主要ステージです。 1700人収容の野外講堂です。 その比類のない音響システムと屋根付きのステージは、オペラ、バレエ、交響楽団のコンサート、リサイタル、そして大規模な学際的なショーを上演するのに理想的なスペースです。

Josep Renalias - Own work
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