運命の力

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JUL 2020

運命の力 La forza del Destino


作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ

台本:フランチェスコ・マリア・ピアーヴェ / アントーニオ・ギスランツォーニ

初演:1862年11月10日ペテルブルク帝室歌劇場(改訂版は1869年2月20日ミラノ)


あらすじ

時と場所:18世紀中頃スペインのセヴィリアとイタリア

第1幕:カラトラーヴァ侯爵邸

侯爵の娘レオノーラは、インカ帝国王族の血を引く、ドン・アルヴァロを愛しているが、父親は彼らの結婚を許さない。今夜彼らは駆け落ちすることになっているが、彼女は父の優しい言葉に、心を悩ませている。ロマンス「父の家を離れた私は」。蹄の音がして、アルヴァロがあらわれる。だが彼女は残して行く父の悲しみを思って、駆け落ちするのを一瞬ためらう。しかし彼の強い愛の告白に、決心した2人は旅立とうとすると、物音を聞きつけた侯爵が起きて来る。侯爵の怒りに対して、アルヴァロは彼女を弁護するため、罪は自分1人にあると述べ、無抵抗を態度であらわすため、拳銃を床に投げ出す。ところがそのとき拳銃が暴発し、侯爵に命中してしまう。侯爵は娘を呪いながら息を引き取り、2人はその場から逃げ去る。


第2幕:村の居酒屋の前の広場

侯爵の息子ドン・カルロが、学生に身をやつして、妹のレオノーラと彼女の誘惑者を探して、今この村にやって来たところである。ちょうどこのときレオノーラも、アルヴァロとはぐれて、1人この村へ男装してたどり着いたところだった。彼女は兄の姿を目にして、足早にホテルの中に入る。酒を飲んでいる男たちのところへ、ジプシー女のプレチオシルラが、戦争讃歌「太鼓の響き」をうたい、みんなにイタリア戦線への参加を勧め、得意の占いを始める。ドン・カルロの手相をみて、あなたは学生ではないと図星を指す。すると戸外を巡礼の一団が通り過ぎ、村人たちは祈りを捧げる。レオノーラもまた兄に見つからないようにと祈りを捧げる。ところがカルロは先時ホテルに入った若者が気にかかり、若者を乗せたロバ引きに、あの若者は女ではなかとしつこく聞く。だがロバ引きは曖昧な答えで逃げ、かえってカルロが人々から、自分の素性を明かせと迫られ、バラータでヴァルガス家で起きた悲劇を、友人の事として語って聞かせる。物語が終わった後村人たちは、それぞれ帰路につく。
岩山の上に建つ僧院。たどり着いたレオノーラは、劇的なアリア「哀れみの聖母」で、聖母に罪の許しを乞い祈り、院長への取次ぎを頼む。彼女はグァルディアーノ神父に、自分の身の上を語り、一生を神に捧げる決意を語り、神父に救いを求める。神父は修道院に入るよう勧めるが、彼女は1人で山の中で神に祈る生活をしたいといい、神父はそれをかなえてやるという。二重唱「心は静まり」になる。全修道僧の前で、聖衣に着替えたレオノーラを神父は祝福する。そして山上の庵には、誰も近づいてはならぬと命令する。フィナーレのコンチェルタート、「天使の中の聖処女よ」がうたわれる。


第3幕:イタリアの戦場

レオノーラと別れて、1人で逃げ延びたアルヴァロは、イタリア戦線で士官として活動していた。彼はレオノーラは、既に亡くなってしまったと思い込み、ロマンス「天使のようなレオノーラ」で、昔の甘い恋を回想する。そのとき敵と戦う戦友の声を聞き、彼は1人の戦友を救出するが、その人とは因縁のカルロだった。だが2人は互いに偽名を名乗り、変わらぬ友情を誓う。そして戦いが開始され、アルヴァロが負傷して、カルロに最後の願いとして、小箱を取り出して、もし自分が死んだらこれを焼き捨ててくれと頼む。アルヴァロがテントの中に運ばれた後、軍医がカラトラーヴァ軍賞のことを話したとき、異常に興奮したアルヴァロに疑いを持ち、良心の咎めを感じながらも、カルロはついに例の小箱を開けてしまう。それには妹の肖像画が入っていて、見つけたときに軍医が、アルヴァロは助かったと告げる。カルロはそれを聞いて、これで仇討ちが出来ると喜ぶ。アリア「この中に私の運命がある」と、続くカバレッタ「やはり助かった」がうたわれる。

全快したアルヴァロに、カルロはすべて話して、改めて決闘を申し込む。アルヴァロは親友の誓いを破ったと憤慨するが、カルロの話からレオノーラの生存を知って喜ぶ。だがカルロは妹もお前も殺すというので、仕方なくアルヴァロも剣を抜いて応戦する。結局は巡邏兵に決闘を止められ、アルヴァロは運命の怖さを感じて、剣を捨てて修道院に入ることを決心する。


第4幕:修道院の中庭

修道僧のメリトーネが、貧民たちに食料の施しをしている。我がちに食べ物を奪い合う貧民は、物惜しみをするメリトーネに、今度来たラファエル神父さんは、天使のように優しいのにと嫌味をいう。メリトーネは怒って、自分は8日間も我慢して、この仕事やっているのにとわめき散らす。一同を追い散らした後、やっと施しの仕事を終える。するとそこへカルロがやって来て、新任のラファエル神父に面会を求める。実はラファエルと名を変えて、修行に励んでいるのはアルヴァロで、彼は突然のカルロの出現に驚く。カルロは5年も探し続けたのだといい、2本の剣を差し出して決闘の続きを迫るが、アルヴァロは修道僧は剣を持たぬのだと、再三の罵詈雑言にも屈することなく、静かに怒りを静めて神に祈り続ける。しかしとうとうカルロのビンタに堪忍袋の緒が切れ、アルヴァロは決闘の申し込みを受けて、2人は裏山へ駆け出して行く。二重唱「アルヴァロ、隠れても無駄だ」がうたわれる。

岩山の洞窟の前。レオノーラが庵から出て来て、有名なアリア「神よ、平和を与え給え」をうたう。今もアルヴァロへの愛情を切り捨てられない自分に、子による平和をお与えくださいと祈る。すると人の近づく気配を感じた彼女は、洞窟の庵に戻って扉を閉める。アルヴァロがカルロを仕留めた剣を持ってあらわれ、瀕死の男の最後の告白を聞いてやってくれと扉を叩く。出て来たレオノーラをみて、アルヴァロは驚き、彼女の兄を殺してしまったと告げる。驚いて駆けつけたレオノーラを、カルロは最後の力を振り絞って突き刺す。その場へ追って来たアルヴァロと修道院長に、レオノーラは兄は私の血をもって復讐したのですと、虫の息で告白して、アルヴァロは余りの運命の残酷さを呪う。院長はそういうアルヴァロをたしなめ、跪いて彼女のために祈るように諭す。レオノーラはアルヴァロに、先に天国へ行って待ってますといい残して、人々に見守られながら、静かに息を引き取って行く。フィナーレは三重唱、「呪ってはいけない」で幕は閉じられる。

プログラムとキャスト

<スタッフ・キャスト>

指揮:Christoph Campestrini

演出:Julian Pölsler

舞台装置:Hans Kudlich

衣装:Andrea Hölzl

振付:Monica I. Rusu-Radman

合唱指揮:Michael Schneider

仮面:Csilla Domján

照明:Lukas Siman

クロスターノイブルク修道院の中庭

クロスターノイブルク修道院のバロック帝国裁判所のスタイリッシュな野外の雰囲気で、毎年訪問
11,000人の観客は、小さいながらも非常に素晴らしいオペラフェスティバルです。 長年にわたり、毎年恒例の作品はオーストリアの夏の文化的景観の定番となっています。 中庭の素晴らしい音響は補強技術を必要としません。 カイザーホフは、846人のオペラファンのためのスペースを提供し、オーストリアで3番目に大きい野外オペラフェスティバルの開催地です!


市庁舎前のバベンベルガーハレの悪天候

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