妖精ヴィッリ:プッチーニ・フェスティバル2019

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JUL 2024

妖精ヴィッリ

 

作曲:ジャコモ・プッチーニ

台本:フェルディナンド・フォンターナ

 

あらすじ

 

舞台はドイツ中西部の「黒い森」と呼ばれる小村

 

第1幕 春、森の中の広場

前奏曲に続いて、村ではグリエルモの娘アンナと村の若者ロベルトの婚約祝いのパーティが開かれ、人々は祝している。ロベルトはこのパーティが終えた後に、マインツに住んでいる亡くなった伯母の遺産を相続するために旅に出なければならないことになっている。グリエルモと村人が踊りながら立ち去ると舞台にはひとり残ったアンナが忘れな草の花束を手にし、ロベルトと共に行けない寂しさを歌いながら花束をロベルトの旅行鞄の中に入れ、その思いを託す。そこへロベルトが近づき、悲嘆に暮れるアンナを慰め、再び愛を誓う。村人のひとりが出発の時間を知らせに来る。晩鐘が鳴り、グリエルモはロベルトが安全に旅をすることが出来るよう神に祈りを捧げ、村人たちの見送りを受けてマインツへ旅立つロベルトであった。

ここで第2幕が始まる前に語り手が登場し、ロベルトがマインツで娼婦の虜となってしまい、アンナのことを忘れてしまったことが告げられる。舞台ではロベルトの帰りを待っていたアンナが亡くなり、紗幕を通してアンナの葬列が進んで行く。語り手は娼婦に捨てられたロベルトが今日村に戻ってくると語る。

 

第2幕 森の中の広場、夜

紗幕が上がると、父グリエルモが家から出てきて娘の死を悲しみ、「恨みが晴らされないはずがない」と、ロベルトへの復讐の気持ちをアリアで歌う。入れ替わってロベルトが現われ、ヴィッリたちの歌声を聞き恐れながらもアンナとの幸せだった日々を思い起こしながらアリアを歌い、深い後悔を見せる。グリエルモの家に着き扉を叩こうした時、ヴィッリたちの声が聞こえ、跪いたロベルトは祈ろうとする。そこへアンナの声が聞こえて姿を現す。ロベルトは「死んでいなかった!」と叫ぶが、アンナは「私は裏切られた女!」と言ってロベルトに近づく。アンナは「私はあなたを待ち続けたが、あなたは来なかった。あなたは私を死なせた」と言い、ロベルトは自分の犯した罪を悔いつつ許しを乞う。やがてロベルトの周りにはヴィッリたちが取り巻いて踊り始め、恐れを抱いたロベルトは逃げようとする。しかし踊りの群れに引き込まれてしまい、踊り続けさせられるロベルトは疲れ果て、アンナの足元に倒れてそのまま息絶える。そしてアンナの姿が消えると、ヴィッリや妖精たちは「ホザンナ!」と歌って劇的に幕を閉じる。

プログラムとキャスト

トッレ・デル・ラーゴ

トッレ・デル・ラーゴはトスカーナ州西部の人口約11,000人の町です。マサチウッコーリ湖とティレニア海の間に位置し、ジャコモ・プッチーニは生前この町に居を構えていました。トッレ・デル・ラーゴで行われる、プッチーニ音楽祭はイタリア国内では最も有名なイベントの一つであり、プッチーニの作品だけを上演する世界で唯一の音楽祭です。毎年行われるプッチーニ音楽祭には約40,000人もの聴衆が集まり、屋外舞台はかつて作曲家プッチーニが住み、作曲をしていた邸宅からそれほど離れていません。彼はこの邸宅の近くの礼拝堂に葬られました。

1930年に初めて開催され、予ねてからこのイタリア人作曲家が夢に見ていた「自らのオペラを作曲した湖畔での上演」が叶えられました。プッチーニの死後6年後彼の友人達がマサチウッコーリ湖上に「ラ・ボエーム」の壮大な舞台を設置し、この伝統は今日まで続いています。

プッチーニ生誕150年を迎えた2008年よりプッチーニ音楽祭は新しい屋外劇場で開催されるようになりました。

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